よみがな:あがたのいぬかい の ひろとじ
県犬養宿禰唐の娘。
日本書紀には天武天皇14年(685)9月、天武天皇は臣下と宮殿の前で遊び、御衣袴を県犬養宿禰大侶ら10人に与えたことが、また、続日本紀には大宝元年(701)7月、壬申の乱に功績のあった県犬養連大侶が100戸を賜っていることが記されています。
一族の県犬養三千代の娘である光明子は聖武天皇の皇后であり、県犬養広刀自は聖武天皇の夫人です。
これらのことから、県犬養氏は天武政権の重要な位置にある豪族であったと考えられます。
広刀自は聖武天皇との間に井上内親王・安積親王・不破内親王をもうけるが、天平16年(744)に安積親王をなくしています。天平宝字6年(762)10月14日に薨じています。