2017年3月9日

規範

本サイトについて

本サイトは井上内親王や御霊信仰についての知識、御霊神社のご由緒や活動、最新情報などを発信しています。

このウェブサイトを通じ多くの皆さまに『井上内親王』について知っていただくとともに、五條市内に鎮座する『御霊神社』についても広く親しみを感じていただけると幸いに存じます。

 

出典・文責について

本サイト掲載の内容について、御霊神社 本宮 藤井利夫 宮司の監修をいただきました。

 

「井上内親王」の読み方について

「井上」をどう読むかは定かではありません。
「いがみ」「いかみ」「いのえ」「いのうえ」など、さまざまに読まれていますが、御霊神社 本宮では「いのえ」と呼んでいます。

その理由は次の通りです。

昔は、貴い人物と同じ名前を使うときには、そのまま使うことは畏れ多いと考えていたため、違う文字を使ったり同じ文字でも読み方を変えたりしていました。井上内親王母子の祟りを恐れた桓武天皇は慰霊のために宇智群に葛井ふじい王を遣わし霊安寺・御霊神社を建立させています。御霊神社の神主は、この葛井ふじい王の子孫が代々受け継いできていますが、「葛井」ではなく「藤井」を使っています。

旧宇智郡内の井上姓の人は、井上内親王となんらかの関係があると考えることができます。その場合、漢字が同じで読みも同じということは考えにくく、漢字が同じであれば読み方が今と違うと考えられます。でも、まったく違う読み方にしてしまうということは考えられません。

それで、「いのうえ」にちかい読み方は「いのえ」ということになりますので、御霊神社 本宮では「井上内親王」を「いのえないしんのう」と読んでいます。

 

五條市霊安寺町 御霊神社 本宮