秋祭りでは霊安寺より神輿が出て、野原の町中を通って五條の御旅所までお渡りをします。
ある年、野原の神輿と鉢合わせとなり、霊安寺の神輿が通れなくなってしまいました。
野原の人が「ここを通るな」と言ったので、翌年は霊安寺の神輿は船で川を遡って五條に渡りました。
すると、野原の町で疫病が流行り、これは霊安寺の神輿が野原を通らなくなったからだとされました。
そのため、野原の人は「二度と通さないようなことはしない」と約束し、再び霊安寺の神輿は野原を通って五條に行くことになりました。
これは昔話ではなく、昭和中期頃にあった実話とのことです。