2017年1月21日

生活の中の内親王

生活の中の内親王

井上内親王に関する名称や地名等が奈良県五條市には多く残されています。

その主なものは、内親王に関する地名だったり、安産祈願や出産に関するものだったり、御霊神社の宮分けに関するものだったりします。

 

初詣 1月1日0時。本宮の拝殿内に霊安寺町の人たちをはじめ多くの参拝者であふれます。

9月に入ると、二見、久留野町、阿太地区では、当家祭が行われたり御仮屋建てが行われたりします。
これは、井上内親王の神霊を神社から当家に遷し、祭るものです。

久留野町では王壇、阿太地区では御仮屋が建てられ、そこに神霊を祀ります。
王壇は神が依りつく所で、イメージとしては御幣や御神木といった感じです。
御仮屋は家の形をしており、イメージとしては神棚といったところでしょうか。

当家の人は約1か月間、井上内親王の神霊を家の敷地内で日々お供えをして祭り、例祭当日にお帰りいただきます。氏神とともに生活をすることで、御加護をいただくのです。