御霊神社 本宮の主な年中行事は下表の通りとなります。
神社で最も重要な祭りを大祭と呼びますが、
御霊神社 本宮では『太々神楽祭』と『秋季例祭』の2つの大祭があります。
1月1日 | 歳旦祭 |
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2月3日 | 節分祭 |
4月 第4日曜日 | 太々神楽祭(西暦偶数年斎行) |
6月 最終日曜 | 夏越大祓 |
10月9日 | 重陽節句祭 |
10月 第4日曜と前日 | 秋季例祭 |
11月23日 | 新嘗祭 |
12月31日 | 年越大祓 |
太々神楽祭
弘仁7年(816)10月23日の太政官符に「春秋悔過」という文字があります。
これが現在の太々神楽祭と秋季例祭と思われます。
太々神楽祭は元来、4月27日の井上内親王の命日に行われていた祭りです。いつの頃からか氏子たちの楽しみの場となり、能や田楽、相撲などが奉納されていました。そして、伊勢太神楽がここに加わることになり、太々神楽祭という名称になったといいます。
本宮の氏子は五條と霊安寺の2つがあり、それぞれが隔年で主催することで毎年行われていましたが、今は霊安寺氏子のみが斎行しているため2年に1度の開催となっています。
午前の祭典では本宮に伝わる独特の神楽が奉納され、午後からは3石5斗(約530Kg)もの餅まきが行われて、境内は人であふれ返ります。
秋季例祭
秋季例祭もまた井上内親王の鎮魂を目的とした祭典で、2日間にわたって行われます。
過去には市内の御霊神社が一斉に行う祭りであったので、五條祭りとも呼ばれたことがあります。
御霊神社 本宮では平成24年に氏子会に若衆組が結成され、半世紀以上の年月を経て鳳輦が復活しました。
翌年からは天平人の衣装を着た行列が加わるなど、神宝を捧げ持つ神役、こども山車関係者を含め、約200人にものぼる行列が神輿、鳳輦とともに五條町の御旅所までお渡りを行います。
夜は御旅所で、この1年間に生まれた赤ちゃんの健康安全を願う当歳児御神楽が行われ、多くの人で賑わいます。
翌日は五條の氏子範囲内を神輿、鳳輦、天平人が巡幸し、途中、井上内親王の菩提を弔う井上院を訪れるなどして御旅所に戻ります。午後、霊安寺から迎えにきた神役が先導して神輿の還幸が行われます。
霊安寺町内を巡った後、本宮に帰着して祭りが終了します。